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日本の森林について
地球温暖化問題
今、私たちが直面している最大のリスクは、
地球温暖化
です。
地球温暖化は、人間の活動の拡大によって排出される二酸化炭素、これを多く含んだ温室効果ガスにより、地球の表面温度が上昇することです。表面温度の上昇によってもたらされる気候変動は、様々な自然災害や異常気象を引き起こします。
地球温暖化を防ぐためには人間の諸活動による排出される二酸化炭素を大気中に放出しないように努力し、次に、大気中から二酸化炭素を取り除くことに取り組む必要があります。
大気中から二酸化炭素を取り除くには、
森林資源による二酸化炭素の吸収
を見込むことができます。
森林の樹木は、半永久的に利用可能な太陽からの光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素を有機物として固定することで大量の炭素を蓄えています。
森林は、その森林面積を維持し、植栽、保育、間伐、伐採、そして再植林という
適切な森林管理を継続
することで、単年度ごとのCO2排出抑制対策に比べて、永続性があり、
循環型社会の構築
に寄与することができます。
樹木が吸収し蓄積する二酸化炭素量は一本一本みんな違っていますが、例えば、適切に手入れされている80年生の スギ人工林は1ha当たり約170t(1年間当たり平均で約2.1t)、同じく80年生のブナを主体とする天然林は1ha当たり約100t(1年間当たり平均で約1.3t)程度の炭素を蓄えていると推定されます。
(二酸化炭素に換算すると、それぞれ約620t、約370t、1年間当たりそれぞれ約7.8t、約4.6t)
スギの吸収量と身近な二酸化炭素排出量とを比較してみましょう。
例えば、自家用乗用車1台から1年間に排出される二酸化炭素の量は、80年生のスギ人工林約0.3ha(スギ約160本)の年間吸収量と同じくらいです。 また、1世帯から1年間に排出される二酸化炭素の量は、80年生のスギ人工林約0.8ha(スギ約460本)の年間吸収量と同じくらいです。 我が国の森林が1年間に蓄える二酸化炭素の量は約8,300万トン(平成18年度)程度と考えられます。